こんにちは。化学物質過敏症で現役看護師のAkariです。
先日の記事では 化学物質過敏症によくある
「まぶしい」「目が痛い」という症状の原因について簡単に解説させていただきました。
この記事では症状がひどかった5年くらいの間に
私が実践した具体的な対応策についてご紹介させていただきます。
まぶしく感じるようになったのは…
思いかえすと10年くらい前からでしょうか。
日差しの強いとき、特に夏場や夕方などは
太陽光をまぶしく感じて 歩行や運転に支障をきたしていました。
夏場の外出時には、サングラス・帽子・日傘で特に支障なくすごせていましたし、
運転時にもサングラスを着用するなどして対処できていました。
症状がひどくなったころ
2019年の11月頃、その時は突然やってきました
パソコンもテレビも、スマホも、すべてまぶしく感じるようになりました。
酷かったのは白い紙に印刷している本や資料さえまぶしく感じ、
室内光も私にとっては眩しさと痛みをともなうようになったのです。
パソコンやスマホは照度を一番暗くし、室内照明も光量を調整するようにしました。
本は化学物質過敏症の症状がひどくなったので、
同時期に読めなくなっていましたので、もはや諦めてしまいました。
仕事の資料やどうしても読まなければいけないお手紙類は、
うすいグレーのクリアファイルに一度入れてから読むようにしていました。
2020年1月に化学物質過敏症と診断されて
診断が症状改善に役立つわけではありません。
私の目のまぶしさ・痛みは有機リン系物質による視神経障害が原因でした。
本来であれば光量によって開いたり縮んだりするはずの瞳孔が
開いたままになっていたのです。
有機リン系の急性中毒に特有な症状は、「縮瞳(瞳孔が小さくなる)」と言われていますが、
慢性的に暴露している化学物質過敏症患者さんには「散瞳(瞳孔が大きくなる)」という症状が出現することも少なくありません。
そのため
・たくさんの光を感じても瞳孔が閉じずまぶしい
・まぶしさを痛みとして感じる という症状に至っていました。
この記事にも書いたように、有機リン系物質の神経症状は数日から数週間と長期にわたります。
そのため原因物質がわかる→対処する→症状がよくなったことが実感できるまで
実に半年以上の時間を要しました。
よくなるために実践した3つのこと
化学物質過敏症と付き合うために
大切な3つのポイントを覚えていますか?
- 化学物質を取り込む量をへらす
- 化学物質を体の外に出す仕組みをつくる
- 症状がつらい時の対処法を知り、乗り越える
- 今回は、この3つのポイントに沿ってご紹介していきます。
化学物質を取り込む量を減らす
・有機リン系物質の接触・吸入が原因であれば、
有機リン系物質を含有する虫よけ剤などを撤去しましょう
・有機リン系物質とくに殺虫剤、虫よけ剤、防虫剤を使用した、
服・寝具等は、丸洗いするか干してベイクアウトしましょう
この際、自分が接触・吸入しないように十分注意しましょう
化学物質を体の外に出す仕組みをつくる
化学物質過敏症を改善させるために大切なことがあります。
化学物質過敏症患者さんは、慢性的に暴露する量に対して、体の外に十分に排出できず
知らない間に化学物質がたまっていき、症状を発現させてしまいます。
そのため以下の3つの方法で体の外に出すことが必要です。
汗をかく
水分をしっかりとり尿として排出させる
便として排出させる
体の外に出せる量は一定と言われています
しかし、体に入る分量が少なければ、体にたまっていく量も減らすことができます
すこし長い時間がかかりますが、できるだけ貯め込まないような体作りが重要です
症状がつらい時の対処法を知り、乗り越える
・遮光カーテンを活用したり照明を工夫して、目に入る光の量を少なくしましょう
遮光カーテンを選ぶ際のポイント
★99.99%以上の1級遮光カーテンを選びましょう
★ポリウレタンを含まないものを選びましょう
★可能であれば防カビ・抗菌加工をしていないものにしましょう
我が家ではこちらのカーテンを使用しています。
購入後はベイクアウトが必要でしたが、症状を起こすことなく使用出来ています。
・サングラスを使おう
光を通しにくいサングラスを選びましょう
安いものだと100円ショップにも売っています
AkariはZoffで遮光性の高いサングラスを購入しました。
Zoffでは通常の眼鏡に遮光性の高いサングラス用のカラーレンズを付けることができます。
追加料金は3000円~5000円程度です。
グレー系の方が遮光性は高く、店頭では〇%遮光ときちんと明記されていました。
Hpでは確認できませんでしたが…
Zoffはオンラインストアも充実していますので、
化学物質物資過敏症患者さんでも購入しやすいと思います。
・スマホ・PCなど、可能なものは照度を落として使用しましょう
できるかぎり目を休めてあげるとよいと思います。
つらい時にはゆっくり休みましょう。
症状がつらい時には
先が見えなくて
どうしてこんなにつらいんだろう
死んでしまいたいと考えました。
化学物質過敏症の事をわかって
親身になって話を聞いてくれる人がいたら…と
常に思っていました。
そんな昔の私のためにも
オンラインサロンの開始に向かって動き出しています。
もう少ししたらいい報告ができる…かも…しれません。