
こんにちは。 化学物質過敏症のAkariです。
化学物質過敏症ってどんな病気だろう。
自分は大丈夫かな?
そう思って調べたいときにネット以外の情報源として
絶対に買っておくべき2021年最新の1冊をご紹介します。
今読むならこの一冊!
化学物質過敏症対策ー専門医・スタッフからのアドバイス
『化学物質過敏症対策ー専門医・スタッフからのアドバイス』は
2020年9月に出版された、化学物質過敏症の再診の情報を知ることができる1冊です。
環境が原因となって発症し、病院を訪れる環境過敏症患者さんは年々増加しています。
この中で化学物質過敏症とシックハウス症候群は病気の特徴として症状が多岐に亘るため、
内科やアレルギー科のみならず、さまざまな診療科で診察する機会が多くなっています。
しかし、必ずしも非専門医に十分認知されている状況ではありません。
このため、診療を拒否された、といったトラブルも発生しています。
本書は、日本でも100万人はいるとされるこれらの患者さんへの理解を深め、
適確な診断と治療ができるように、専門医が具体的なアドバイスをしています。(2020.9)
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
水城 まさみ
1948年東京生まれ。1974年岩手医科大学を卒業し、同大の第三内科に入局。1981年大分医科大学(現:大分大学)呼吸器内科に入局。2002年より国立病院機構盛岡病院(現:盛岡医療センター)呼吸器内科・アレルギー科医師、2003年より副院長、2016年より呼吸器内科専任部長。2018年退職。医学博士。日本アレルギー学会(専門医、指導医、功労会員)、日本臨床環境医学会(顧問、環境過敏症分科会副代表)
小倉 英郎
1946年岡山県生まれ。1970年岡山大学医学部卒業。同大学小児科学教室入局。1980年高知医科大学小児科助手。同大学講師、助教授。1988年国立療養所東高知病院副院長。1994年同病院院長。2000年国立高知病院副院長(同年、国立高知病院と東高知病院が統合)。2014年医療法人高幡会大西病院院長。医学博士。小児科専門医、日本アレルギー学会指導医、日本臨床環境医学会会員、室内環境学会会員、高知大学医学部臨床教授。専門は食物アレルギー、化学物質過敏症
乳井 美和子
1981年東京都生まれ。管理栄養士。卒業後は、食品会社に勤務。2009年にそよ風クリニック
宮田 幹夫
1936年愛知県生まれ。1965年名古屋市立大学医学部医学研究科修了。1988年北里大学医学部臨床研究教授。1999年北里大学研究所病院臨床医学センター部長。2001年北里大学退職。現在、そよ風クリニック院長、北里大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
この本は、水城まさみ医師が執筆、監修を宮田医師がなさっています。
そう!
水城まさみ医師は昨年亡くなるまで 国立病院機構盛岡医療センターでCS患者さんを診察し、
宮田医師は今もそよ風クリニックで診療に当たられています。

いまの日本の2トップの医師が執筆された本なんです。
気になる内容は?
化学物質過敏症はどのような病気か?
シックハウス症候群はどのような病気か?
化学物質過敏症の診断基準はどのようになっているのか?
初診時に可能であれば実施して欲しい原因物質検索のための検査は?
医療機関を受診する際の心構えにはどのようなことがあるのか?
現時点で効果が認められている治療にはどのようなものがあるのか?
患者さんから診断書や意見書を依頼された時はどう対処したら良いか?
日本でも100万人はいるとされる患者への理解を深め、
適確な診断と治療ができるように、専門医が具体的なアドバイス となっています。
内容構成は
はじめに
日本の化学物質過敏症のこれまで
Ⅰ 化学物質過敏症、シックハウス症候群とは
Q1 化学物質過敏症はどのような病気ですか?
Q2 シックハウス症候群はどのような病気ですか?
Ⅱ 化学物質過敏症、シックハウス症候群の診断は
Q3 化学物質過敏症の診断基準はどのようになっていますか?
Q4 シックハウス症候群の診断基準はどのようになっていますか?
Q5 外来での問診や、問診票QEESIとはどのようなものですか?
Q6 一般外来で化学物質過敏症が疑われる患者を簡便に見つけるコツは?
Q7 初診時に可能であれば実施して欲しい原因物質検索のための検査は?
Ⅲ 各科の対応(内科一般、アレルギー科、精神科・心療内科、整形外科、歯科)
Q8 内科一般での対応は?
Q9 アレルギー科での対応は?
Q10 精神科あるいは心療内科の対応は?
Q11 整形外科の対応は?
Q12 婦人科での対応は?
Q13 歯科の対応は?
Q14 医療機関を受診する際の心構えにはどのようなことがありますか?
Ⅳ 患者さんへの助言と、療養指導について
Q15 一般医ができる患者へのアドバイスはありますか?
Q16 現時点で効果が認められている治療にはどのようなものがありますか?
Q17 知っておくと有用な食事についての知識は?
Ⅴ 診断書や意見書について
Q18 患者さんから診断書や意見書を依頼された時はどう対処したら良いですか?
Q19 患者さんから、医師に診断書や意見書を依頼する時に留意しておくことは?
Ⅵ 資料
資料1 問診票
資料2 障害年金診断書(血液・造血器その他の障害用)
資料3 障害年金の請求にかかる照会について
コラム① スペインからの化学物質過敏症患者の研究報告
コラム② 野菜の栄養素の季節変動について
コラム③ 新型コロナウイルス感染拡大と化学物質過敏症
コラム④ 化学物質過敏症と仲間の病気
おわりに
となっています。
この本を読んでほしい人は?
医療従事者におすすめする1冊です
医師や医療関係者が読んでいただきたいと思います。
実際の患者さんとの診断・治療だけでなく、どういったことに配慮するかなども記載されています。
対応やコミュニケーション、生活指導に困ったときにも使える一冊です。

患者さんは病気の概論や治療方法・日常生活注意点を知ることができます
化学物質過敏症の診断・治療だけでなく、食事療法や診断書・意見書について
障害者年金の申請についても詳しく知ることができるので
化学物質過敏症について知りたいという患者さんにはまずこの1冊をおすすめします。
でも、化学物質過敏症患者は本が読めない
私自身が今でもそうなのですが
本のインクや紙の成分や匂い、保存されていた場所のにおいなど
さまざまなものに反応してしまいます。
実は、緑風出版さんでは電子書籍ではなくPDF版として書籍を販売されています。

私はこれを知ったのはこの本を購入して、天日干しを1か月くらいしてからなのですが
あらかじめ知っていたら、絶対に電子書籍版を購入していました。
化学物質過敏症患者、CS患者には、電磁波過敏症の患者さんも多いので
すべての人にやさしいという訳ではありません。
でも、本を読めないCS患者さんでも 体調を悪くすることがなく、
有益な情報を手に入れられるのでおススメしています。

まとめ
・化学物質過敏症患者さんだけでなく、医療従事者にもおすすめの1冊です
・診断・治療だけでなく、社会保障制度についても知ることができます
・書籍でなく、電子版(PDF)でも購入可能です!化学物質過敏患者さんにも安心です