化学物質過敏症患者のマスクの選び方

化学物質過敏症
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化学物質過敏症患者にとって大切な事。

それは原因物質に接しない事です。

ふれることも、吸いこむことも、口から入ることも粘膜(眼球・口・陰部)もすべてから可能な限り避ける必要があります。

そんな中で 化学物質を吸着してくれる、活性炭マスクはなくてはならないものの一つです。

covid-19の間に安全および保護のためのオフィスで保護フェイスマスクを身に着けている女性 - マスク ストックフォトと画像

クラレクラフレックスさんから発売されているキーメイトマスク

見た目は普通のマスクとは変わらないため、

化学物質過敏症患者が、社会で生きていくためには欠かせないなものになります。

わたしも、このマスクがないと自宅からは出る事ができませんし、社会生活なんて絶対にできせん。

新型コロナウイルスの影響で入手困難になっていますが半年前にくらべたらかなり改善したと思われます。が、入手できるショップは限られているのが現状です。

ここでは、キーメイトマスクの特徴と注意点について、患者の視点から解説していきます。

※個人的な感想です

※どの方にもこれがいいよ!よくなるよ!ではありません

※製品の効果・感想は個人で異なります

キーメイトマスクの特徴

※商品の説明画像は 公式Hpよりお借りしております。

キーメイトマスクには普通の不織布マスクの内部に、高性能活性炭シート〈クラシートⓇ〉が入っていて、高い防臭性能を発揮します。

化学物質過敏症患者・シックハウス症候群の患者が影響をうけやすい、トルエン・アセトン・キシレンの吸着効果が高く、最大で40-50%程度の吸着が可能です。

防臭性能としては以下の吸着効果の経時的変化からわかるように、経過時間の初めの段階から高い除去率をしめすことがわかっています。

粉じんなども高確率で吸着してくれるので、

においや化学物質の付着したPM2.5やマイクロサイズの粒子を吸着してくれる効果が、

他社製品よりも高くなっているといえます。

ここで注意したいのは、

どのような物質でも吸着して匂わなくしてくれる、化学物質過敏性を良くするものではない

ということです。

活性炭マスクの目的は、息をすったときに

体内にとりこむ化学物質の量を減らし、人体への害を減らすことです。

トルエン・アセトン・キシレンの吸着効果にも差がみられるように、

環境に存在する化学物質の濃度・発生状況によっては、

キーメイトマスクの吸着が不十分である可能性があります。

HPには明記されていませんが、数多くある化学物質のなかでは、

キーメイトマスクでの吸着が不十分な化学物質があることも考えられます。

吸着しきれないような濃度で環境内に存在している可能性もあります。

マスクのサイズ・フィット状況によっては、

効果的に活性炭フィルターが吸着しきれていないかもしれません。

私自身も仕事の状況によっては、2-3時間でこまめに交換することもありますので、

環境と体調をみながら、原因となる化学物質により、

適応する活性炭マスクを適切に選ぶことが大切だと考えます。

また使用後も適切に管理を行わないと、吸着した物質の再拡散や再暴露のリスクが高まります。

使用後は密閉できるゴミ箱に捨てる、

一度袋に入れてから捨てるなど、

細かいところにも注意する必要があります。

キーメイトマスクの種類

D-300A

化学物質過敏症 で検索するとよく出てくるD-300A。

D-300Aは1袋1枚入りで携帯に便利です。

1ケース50枚入りで 11000円前後 税込みが最近の相場です。1枚あたり220円です。

コロナの前までは1ケース6000円台(120円位/枚)で購入することができましたが、

この価格で購入することは難しいでしょうね。

個包装になっているので、

必要な分だけ使用できるのとバックなどに入れて

予備としても持ち歩きやすいことが特徴です。

以前は1枚あたりでもAmazo等で販売されていましたが現在は箱での入手のみです。

かかりつけ病院の売店でも取り扱いがありますし、

CS診断ができる病院ではだいたい取り扱っているようです。

E-200A

商品の内容としては製品はD-300Aと同じの、E-200Aというタイプもあります。

こちらは5枚入りになっています。

開封したあとも、封ができるようにはなっていますが、念には念を入れて 密閉できる袋で保管をしています。

使用の注意点

★着用方法は?

ノーズブリッジをきちんと密着させましょう。

★リユースはできません

一部インターネット情報で、洗ったり煮沸すると再利用できるという記事もありますが、リユースする商品ではないため、医学的観点からも推奨はできません

★不織布過敏の方には…

不織布に過敏性のあるかたは、肌とマスクの間に綿やさらしなどの布を一枚挟むことをおすすめします。

肌と不織布が触れにくくなるため、接触性の反応は押さえられます。

★密着性が悪いときは

キーメイトマスクの紐をカットします。

不織布マスクと重ねて装着すると、ノーズフィッターが二つになり密着度が増します。

キーメイトマスクをインナーマスクとして使用する方法です。

適正試験を合格した性能の高いサージカルマスクと併用することで、サージカルマスクとキーメイトマスクの相乗効果での化学物質吸着が期待できます。

しかし、息苦しいです。

★サイズが合わないときは

キーメイトマスク自体を折り畳むことをおすすめします。

不織布やクラシートの部分をカットすると中から、細かいクズが出てきます。

それにより、皮膚のかゆみや炎症を引き起こす可能性がありますので、個人的にはおすすめはしません。

まとめ

★キーメイトマスクを適切に利用すると、化学物質の吸着を減らすことができます

★環境や原因物質の濃度により、効果を感じにくい場合があります

★効果には個人差が大きいため様々なタイプの活性炭マスクを使っている患者さんがいますので、参考にしてみましょう

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